OEM 先進安全ベンチマーク

各メーカー・モデルの Euro NCAP / JNCAP の評価 と、センサ構成(どの方向に何方式か) を、 自作の俯瞰図とシナリオ別スコアで見える化します。新しい評価結果は順次追加・更新します(月次運用)。

※スコア・評価は各機関が公表した事実データを自作の表で再構成し、出典を明記したものです。 各機関・メーカーの星画像・ロゴ・評価結果のグラフィック・採点表は転載していません。 センサ俯瞰図は公開情報に基づく当サイトの作図で、厳密な取付位置・覆域・検知距離は要確認です。

Euro NCAP は2026年から評価体系を全面改定しました。 従来の「乗員保護/歩行者保護/安全支援」等の区分に代えて、事故の時間軸に沿った Safe Driving(安全な運転を支える)/ Crash Avoidance(衝突回避)/ Crash Protection(衝突時の保護)/ Post Crash Safety(衝突後の安全) の4ステージを、それぞれ100点満点の達成率で評価します。 新旧の点数は直接比較できません。

このため本ページには 現行プロトコルでの評価(Euro NCAP 2026体系、および JNCAP)だけを掲載しています。 旧プロトコル(2025年以前)の Euro NCAP 評価しか持たないモデル16台は、 評価アーカイブへ移しました。 センサ構成の比較目的であればアーカイブ側も引き続きご利用いただけます。

横断比較(現行プロトコル)

区分 メーカー / モデル 予防安全システム Euro NCAP JNCAP
国内 SUBARU フォレスター(新型) アイサイト(新世代) ★★★★★(2024) 自動車安全性能2025 ファイブスター大賞(2025)
国内 ダイハツ タント(LA650S系) スマートアシスト — 自動車安全性能(★4)/予防安全性能 Aランク(2023)
輸入・欧州 BMW iX3 50 xDrive(Neue Klasse) BMW ドライビング・アシスト(Neue Klasse 世代) ★★★★★(2026) 2026体系 —
海外 GM(キャデラック) LYRIQ Super Cruise(ハンズフリー/視線監視つき) — ※下記参照
海外 ZEEKR 7GT Privilege AWD Zeekr Assisted Drive(中国市場名 G-Pilot) ★★★★★(2026) 2026体系 —

モデル別の詳細

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SUBARU フォレスター(新型) アイサイト(新世代) Euro ★★★★★ JNCAP 自動車安全性能2025 ファイブスター大賞

国内/SUV/評価市場: 日本 / 欧州

前 後
  • カメラ
  • レーダー
  • ステレオカメラ (前方(ルームミラー付近)) 2眼で前方の距離・速度を立体視。アイサイトの中核。
  • 広角単眼カメラ (前方) 歩行者・自転車・交差点の検知範囲を拡大(新世代で追加)。
  • レーダー(前側方・左) (前側方) 前後4つのレーダーで360度センシング。
  • レーダー(前側方・右) (前側方) 前後4つのレーダーで360度センシング。
  • レーダー(後側方・左) (後側方) 死角検知・後退時後方接近検知に対応。
  • レーダー(後側方・右) (後側方) 死角検知・後退時後方接近検知に対応。

新世代アイサイトは、ステレオカメラ+広角単眼カメラ+前後4つのレーダーを組み合わせ360度センシングを実現(出典: SUBARU・JNCAP関連リリース)。本俯瞰図は公開情報に基づく当サイトの representation であり、各センサの厳密な取付位置・覆域・検知距離は要確認です。超音波ソナー(駐車支援)等はグレードにより構成が異なります。

Euro NCAP(2024)

評価プロトコル: 旧体系(2025年以前・4ステージ導入前)

総合 ★5(最高評価)
Safety Assist(予防安全支援) 72%

JNCAP(2025)

自動車安全性能2025 ファイブスター大賞

予防安全性能評価 85.40 点
衝突安全性能評価 91.22 点
事故自動緊急通報装置 8 点
総合得点 184.62 点

独自コラム

フォレスターは、カメラを主軸に据える「アイサイト」の思想を保ちつつ、新世代で広角単眼カメラと前後4つのレーダーを加えて360度センシングへ踏み込んだ点が特徴です。ステレオカメラは前方の距離・速度を立体視で把握する強みを持ち、そこへ広角単眼を足すことで交差点の右左折や出会い頭といった「横から来る」シーンの検知範囲を広げています(本サイトの認知・判断・操作×ADAS・検知の継続性とも関係します)。レーダーを前後に配して死角や後方接近を補うことで、カメラが不得手な側方・後方の常時監視を分担させる構成と読めます。Euro NCAP 2024 で5つ星・Safety Assist 72%、JNCAP 2025 ではファイブスター大賞(予防安全85.40点)と、両アセスメントで最高水準の評価を得ています。

出典
ダイハツ タント(LA650S系) スマートアシスト JNCAP 自動車安全性能(★4)/予防安全性能 Aランク

国内/軽自動車(スーパーハイトワゴン)/評価市場: 日本(JNCAP)

前 後
  • カメラ
  • 超音波
  • ステレオカメラ(前方) (前方(フロントガラス上方)) 前方の車両・歩行者を立体視で検知(約4m以内の障害物も)。
  • ソナー(前方) (前バンパー) 前後計4箇所のエリアセンサー。約2〜3m以内の障害物検知・誤発進抑制。
  • ソナー(後方) (後バンパー) 前後計4箇所のエリアセンサー。

ステレオカメラ+前後ソナー(超音波)の構成(representation・厳密値は要確認)。レーダー・LiDAR は非搭載。

JNCAP(2023)

自動車安全性能(★4)/予防安全性能 Aランク

予防安全性能評価 Aランク(89%)
自動車安全性能(総合) ★4
対自転車AEB Lv1(弱点)

独自コラム

タントは軽自動車にステレオカメラ+前後ソナーで予防安全を成立させた代表例です。JNCAP(予防安全は2023年度に再試験)で予防安全 Aランク(89%)を獲得する一方、対自転車AEBは Lv1 と弱点も残り、軽のコスト制約と検知範囲のトレードオフが見えます。

出典
BMW iX3 50 xDrive(Neue Klasse) BMW ドライビング・アシスト(Neue Klasse 世代) Euro ★★★★★

輸入・欧州/電動SUV(BEV・大型)/評価市場: 欧州(Euro NCAP 2026 プロトコル)

前 後
  • カメラ
  • レーダー
  • 超音波
  • 前方カメラ (前方(フロントガラス)) 前方の車両・歩行者・二輪車の検知。AEB/車線維持の主センサ。
  • サラウンドビューカメラ(前) (前部) 近接・駐車支援。前方の低速シーンを補完。
  • サラウンドビューカメラ(後) (後部) 後退時の障害物・後方確認。
  • サラウンドビューカメラ(左) (左側方(ミラー付近)) 側方の近接監視。降車時の自転車検知にも寄与。
  • サラウンドビューカメラ(右) (右側方(ミラー付近)) 側方の近接監視。
  • レーダー(前方・中距離) (前部) ACC・前方衝突警報/AEB。カメラと融合して距離・相対速度を取得。
  • 近距離レーダー(前側方・左) (前側方) 交差点での横方向・出会い頭の補完。
  • 近距離レーダー(前側方・右) (前側方) 交差点での横方向・出会い頭の補完。
  • 近距離レーダー(後側方・左) (後側方) 死角検知・後退時クロストラフィック・降車時警告(Exit Warning)。
  • 近距離レーダー(後側方・右) (後側方) 死角検知・後退時クロストラフィック・降車時警告(Exit Warning)。
  • 超音波センサ(前) (前バンパー) 計12個の超音波センサで車体周囲をカバー(前後の代表として作図)。駐車支援・低速AEB。
  • 超音波センサ(後) (後バンパー) 計12個の超音波センサで車体周囲をカバー(前後の代表として作図)。駐車支援・低速AEB。

報じられている構成は「カメラ5・レーダー5(近距離4+中距離1)・超音波12」+高精度地図/GPS で、これらを標準装備とするもの(出典4=専門媒体のスペック報道のため要確認)。本俯瞰図は公開情報に基づく当サイトの representation であり、各センサの厳密な取付位置・覆域・検知距離は要確認です。ドライバー監視用の車室内カメラは別途備わりますが、車外の覆域ではないため俯瞰図には描いていません。

Euro NCAP(2026)

評価プロトコル: Euro NCAP 2026(4ステージ体系)

総合 ★5(最高評価)
Safe Driving(安全な運転を支える) 73%
Crash Avoidance(衝突回避) 83%
Crash Protection(衝突時の保護) 86%
Post Crash Safety(衝突後の安全) 95%
試験車両 iX3 50 xDrive(LHD)

独自コラム

Euro NCAP が2026年から採用した新体系での、最初の公表2台のうちの1台です(もう1台は ZEEKR 7GT)。従来の「乗員保護/歩行者保護/安全支援」という区分に代えて、Safe Driving(安全な運転を支える)→ Crash Avoidance(衝突回避)→ Crash Protection(衝突時の保護)→ Post Crash Safety(衝突後の安全) という事故の時間軸に沿った4ステージで、それぞれ100点満点の達成率として評価されます。iX3 は 73/83/86/95% で★5でした。予防安全の観点で注目したいのは前半2ステージです。Safe Driving はウインカー・ハザード・ホーン・前照灯・シフトといった基本操作に物理スイッチを残している点が評価されており、「支援の性能」だけでなくドライバーが操作を誤らない造りそのものが採点対象になったことを示します(本サイトの認知・判断・操作×ADASの観点そのものです)。Crash Avoidance では AEB が要件を上回り、対車両・交差点旋回・二輪車の各衝突経路で軽減性能が認められました。交差点旋回と二輪車が明示的な採点対象になっている点は、規格動向で整理した交差点シナリオ拡大の流れと一致します。なお最終ステージの Post Crash Safety(95%)は高電圧の自動遮断・ドアの自動アンロックなど事故後の救助を見る領域で、予防安全とは別軸ですが、電動車の評価では避けて通れない項目になりました。センサ面では、カメラ5・レーダー5・超音波12という構成を標準装備としている点が、上位グレード限定にしない BMW の姿勢として読めます。

出典
GM(キャデラック) LYRIQ Super Cruise(ハンズフリー/視線監視つき) 参考評価

海外/ラグジュアリーSUV(BEV・ミッドサイズ)/評価市場: 米国・カナダ(Euro NCAP 評価なし)

前 後
  • カメラ
  • レーダー
  • 前方カメラ (前方) 前方認識・車線維持。
  • レーダー(前方) (前方) ACC・前車測距。
  • レーダー(後側方・左) (後側方) 側方/後方検知。
  • レーダー(後側方・右) (後側方) 側方/後方検知。

カメラ+レーダー+高精度 LiDAR『地図データ』+ドライバー監視赤外線カメラ(車内)で Super Cruise を実現(representation・厳密値は要確認)。LiDAR は車載センサではなく事前地図として用いる点に注意。

評価(参考)

Euro NCAP/JNCAP の評価対象外(米国/カナダ市場)。参考として米 NHTSA 総合 ★5、IIHS 主要試験で Good との報告(細目は要確認)。

独自コラム

LYRIQ のハンズフリー運転支援 Super Cruise は、車載 LiDAR ではなく『高精度 LiDAR 地図データ』+カメラ・レーダー、さらに視線を見るドライバー監視赤外線カメラで成立させている点が特徴です。米国市場車のため Euro NCAP/JNCAP の対象外で、評価は NHTSA・IIHS を参照します。

出典
ZEEKR 7GT Privilege AWD Zeekr Assisted Drive(中国市場名 G-Pilot) Euro ★★★★★

海外/電動ハッチバック/シューティングブレーク(BEV・大型)/評価市場: 欧州(Euro NCAP 2026 プロトコル)

前 後
  • LiDAR
  • カメラ
  • レーダー
  • 超音波
  • LiDAR(前方) (前方(ルーフ前端付近)) 前方の立体形状を直接計測。夜間・逆光でも距離が取りやすいのが利点。搭載位置は要確認。
  • 前方カメラ (前方(フロントガラス)) 車両・歩行者・二輪車・標識の認識。
  • サラウンドビューカメラ(前) (前部) 近接・駐車支援。
  • サラウンドビューカメラ(後) (後部) 後退時の障害物検知。後退AEBにも関与。
  • サラウンドビューカメラ(左) (左側方(ミラー付近)) 側方の近接監視。降車時の自転車検知に寄与。
  • サラウンドビューカメラ(右) (右側方(ミラー付近)) 側方の近接監視。
  • ミリ波レーダー(前方) (前部) ACC・前方衝突警報/AEB。悪天候でも距離・相対速度が取りやすい。
  • ミリ波レーダー(後側方・左) (後側方) 死角検知・後退時クロストラフィック。
  • ミリ波レーダー(後側方・右) (後側方) 死角検知・後退時クロストラフィック。
  • 超音波センサ(前) (前バンパー) 低速域の近接検知・駐車支援。
  • 超音波センサ(後) (後バンパー) 低速域の近接検知・駐車支援。

本モデルのセンサ構成は他モデルより確度が低く、全体が要確認です。 メーカーの欧州向け製品資料には ADAS のセンサ種別・個数の記載がなく、公開情報から確認できたのは「LiDAR・高精細カメラ・ミリ波レーダーを組み合わせ、Nvidia系の演算プラットフォームで処理する」という定性的な構成までです(出典4)。個数・取付位置・覆域は当サイトによる代表的な配置の representation であり、実車と一致する保証はありません。装備の有無は Euro NCAP が公表した試験車(Privilege AWD・LHD)の標準装備リスト(出典1)と整合する範囲で作図しています。より確かな諸元が公表され次第、更新します。

Euro NCAP(2026)

評価プロトコル: Euro NCAP 2026(4ステージ体系)

総合 ★5(最高評価)
Safe Driving(安全な運転を支える) 79%
Crash Avoidance(衝突回避) 89%
Crash Protection(衝突時の保護) 93%
Post Crash Safety(衝突後の安全) 95%
試験車両 7GT Privilege AWD(LHD・車両重量 2,405kg)

独自コラム

Euro NCAP 2026 新体系で最初に公表された2台のうちの1台で、もう1台の BMW iX3 を4ステージすべてで上回りました(79/89/93/95%)。予防安全の観点で見どころは2つあります。第一に Safe Driving 79% で、ドライバー監視(ドライバーモニタリング)が急な視線逸脱と、疲労・眠気の両方に満点を得た点です。新体系では「支援がどれだけ効くか」だけでなく、ドライバーの状態をどれだけ正しく捉えるかが明確に採点対象になりました。ドライバーが見ていない・眠いという状態を検出できなければ、どんなに高性能な支援も介入のタイミングを誤ります(認知・判断・操作×ADAS)。第二に Crash Avoidance 89% で、AEB が法規要件を大きく上回り、Euro NCAP が求める先進シナリオの多くで良好とされました。センサ面では LiDAR を積む点が iX3(カメラ+レーダー+超音波)との構成上の違いです。LiDAR は前方の立体形状を直接測れるため、夜間や逆光といったカメラが苦手な条件で距離推定が安定しやすい一方、コストは高くつきます。同じ★5でも、そこへ到達する技術的な道筋は1つではないことを、この2台の対比はよく示しています(検知に必要な距離・角度)。なお本モデルのセンサ構成は公開情報が乏しく、上の俯瞰図は確度が低い点にご留意ください。

出典

※評価は各機関のプロトコル改定・年度で変わり得ます。最新・厳密な値は各機関の公表情報で再確認してください。 carhs Safety Companion 等の第三者編集物は内容を転載しておらず、本ページは各機関・メーカーの一次/公開情報のみで構成しています。

旧プロトコルでの評価は 評価アーカイブ(Euro NCAP 2025年以前) にあります。