開発ブログ

開発を始めます — このサイトで作るもの

このサイトは、事故シナリオ(Euro NCAP / JNCAP 等)ごとに「事故を回避するための必須要件」を整理し、ブラウザだけで動く時系列シミュレーションで可視化する技術リファレンスを目指して開発を始めました。本記事はその第一歩の記録です。

なぜ作るのか

予防安全・ADAS の世界では、各事故シナリオに対して「いつからブレーキ・操舵介入が必要か」「どんなセンシング(方式・検知距離・検知角・精度)が要るか」「車両に求められる要件は何か」を、定量的に把握することが設計の出発点になります。ところが、これらをインストール不要・ブラウザだけで触れる形で、解説と可視化を一体に提供するリソースは見当たりませんでした。重量級のシミュレータか、有償のプロ向けツールに二極化しているのが現状です。

そこで本サイトは、次の3つを同時に満たすことを狙います。

  • インストール不要・ブラウザ完結で動く
  • 回避必須要件の解説と時系列可視化を一体で提供する
  • データを MATLAB でも読める形で完全公開する

最初の一歩:代表シナリオのデモ

第一弾として、AEB の基本シナリオである CCRs(Car-to-Car Rear stationary、停止車両への後方追突) の2D俯瞰デモをトップページに公開しました。速度・車間・想定ブレーキ能力を動かすと、「いつ制動を始めれば追突を回避できるか」(最終制動点)が一目で分かります。

このデモは運動学のみを扱う最初の段階(Phase1)です。今後、センサの検知状態の可視化(Phase2)、自動緊急ブレーキの制動(Phase3)、車両ダイナミクスの再現性向上(Phase4)、操舵回避との連携(Phase5)と段階的に拡張していきます。

これから

開発ブログでは、シミュレーターやシナリオデータベースを作る過程で得た技術的な知見を記録していきます。あわせて、衝突回避支援・自動運転系の業界動向を独自の視点で紹介する週次ニュースも始めます。

数値は事実データとして出典を明記して再構成し、プロトコル文書の文章・図表は転載しない方針で運用します。シナリオ定義や生成データは完全公開し、技術の進歩に少しでも貢献できればと考えています。

← 開発ブログの一覧へ