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週次ニュース(4) 各社の新車・改良で進む予防安全 ― 交差点検知の標準化と『手放し運転支援』競争

今号は、6月下旬に各メーカーから出た新車・一部改良を、本サイトの視点=予防安全・運転支援で総ざらいします。各社の動きを取りこぼさないよう国内・欧州・海外で一覧し、最後に2つの流れを論評します。事実は各社公式・信頼メディアで確認し、原文・図表・ロゴは転載していません(出典は記事末尾)。

国内:交差点・横断検知の「標準化」が一部改良で続々

  • トヨタ:アルファード/ヴェルファイアを一部改良(6/3、PHEV追加・乗り心地改良)。軽商用のピクシス バンも一部改良(6/4)で、スマートアシストに自転車検知・交差点右折時の対向車・右左折時の横断歩行者検知を追加。
  • レクサス新型ESへフルモデルチェンジ(6/11)。次世代「Lexus Safety System +」で検知性能を高め、ソフト基盤「Arene」により安全ソフトをOTA更新できるSDV化、BEVも初設定。
  • 日産新型キックス(6/17発表)。プロパイロットを全車標準化し、交差点での歩行者・対向車・交差車両の検知を強化、後側方支援(BSI/RCTA)やアラウンドビューも採用。
  • ホンダ:シビックを一部改良+新グレード「e:HEV RS」追加(6/5)。今回は快適装備が中心で、Honda SENSING 等の新機能追加は今回の発表には明示されていません〔要確認〕。
  • スバル:レヴォーグ/レイバックを一部改良(6/4、F型)。新世代アイサイト(3眼)を全車標準
  • スズキ:ミニバン「ランディ」を全車ハイブリッド化(6/1)。先進の予防安全パッケージを採用(トヨタ ノアのOEM由来)。
  • ダイハツハイゼット カーゴ/アトレーを一部改良(6/4)。スマートアシストに横断中の自転車検知、交差点右折時の対向直進車検知、右左折時の横断歩行者検知を追加。
  • 三菱:eKクロス EVを一部改良(6/18)。後席置き忘れを知らせる「リヤシートアラート」を追加(運転支援本体の機能追加はなし)。
  • マツダ:直近2週間に新型・改良の該当発表はありませんでした(参考=枠外:5/28の軽バン「スクラム」で衝突被害軽減ブレーキ”デュアルセンサーブレーキサポートII”を全車標準化し二輪・自転車や交差点出会い頭・右左折対向に対応)。

欧州:手放し運転の「拡大」と、伝える光

  • VWID. Polo が量産開始(6/3)。Connected Travel Assist に加え、このクラスでは初という信号認識を採用。
  • メルセデス・ベンツ:電動GLCに追加グレードの受注を開始(6/9)。MB.DRIVE(8カメラ・5レーダー・12超音波)を標準化し、都市部までのL2支援「MB.DRIVE ASSIST PRO」を備えます。電動バン VLE も量産開始(6/12)。
  • BMW:Highway Assistant が手放し走行2億kmを突破(6/9)。UN DCAS の認可を背景に欧州20か国超へ拡大し、約130km/hまでの手放し・自動追い越し・ドライバー監視カメラを備えます。
  • アウディ:新型 A6 allroad(6/16)。デジタル Matrix LED が進路を路面に投影し滑りやすい状況で氷結警告、OLEDのリアライトが後続車へ危険を知らせるなど、“伝える”機能を拡充。
  • ステランティス:Jeep Grand Cherokee/Ram 向けの手放しL2「Hands-Free Active Driving Assist」が話題に(6/21)。さらに Wayve・Uber とL4ロボタクシーの提携(6/17)。
  • ボルボ(乗用車):直近2週間に該当する乗用車の新規発表は確認できませんでした(6/10の自動運転発表は商用トラックの Volvo Group)。

海外:牽引時の手放しと、中国勢の”責任を取る”安全

  • テスラ:FSD(Supervised)v14.3.4を配信(6/13)。反応の高速化や緊急車両・スクールバス・逆走への対応を改善。ロボタクシーの運用エリアも拡大(6/16)。
  • GM(シボレー):次期2027 シルバラードで、牽引(トレーラー)時にも手放しできる Super Cruiseを投入予定=クラス唯一とアピール。Super Cruise は累計10億マイルを超え、2028年の”目を離せる”(L3相当)へ布石。
  • フォード:一方の Ford は、Super Duty に BlueCruise を当面入れないと明言(6/9)。牽引時に作動できないことが理由で、牽引×手放しは GM が先行する構図です。
  • キア:電動バン PV5 の7人乗り/上位グレードを受注開始(6/3)。サラウンドビュー・ブラインドスポットビュー・パークディスタンス警告を採用。
  • BYDDenza N8L を発売(6/23)。God’s Eye 5.0(NVIDIA Orin-X・LiDAR+多数センサ)で高速・市街地の運転支援に対応。都市部の運転支援起因の事故を会社が賠償補償する施策とあわせ、普及を後押し。
  • ヒョンデ:新型 Grandeur(Highway Driving Assist+車体姿勢制御、Pleos Connect)は5月中旬発表で本号の枠外のため参考扱い〔要確認〕。

論評:要件が「市販装備」と「運転責任の線引き」に降りてくる

第一に、国内の”一部改良”で交差点・横断検知が一気に標準化へ向かっています。トヨタ ピクシス バン/ダイハツ ハイゼット/日産 キックスがいずれも、交差点の右折時対向車や右左折時の横断歩行者・自転車を検知対象に加えました。これは本サイトが規格動向で整理した Euro NCAP 2020・JNCAP 2024 の交差点系シナリオが、軽商用まで含めた市販装備へ降りてきたことを示します(認知・判断・操作×ADAS)。

第二に、海外では**「手放し運転をどこまで許すか=運転責任の線引き」が競争軸になっています。BMW が手放しを欧州へ拡大し、GM が”牽引時手放し”で先行、Ford は「できないものは出さない」と線を引く。いずれもドライバー監視カメラ**が前提で、EU の脇見警告(ADDW)義務化(メーカー新装備ピックアップ(1))と同じく、車外センサだけでなくドライバーの状態監視が要件に組み込まれていく流れです。支援範囲の拡大が介入リスクと表裏である以上、「いつ手を放してよいか」を誰が保証するかが問われます。


本記事の事実関係は記事末尾の出典で確認したものです。各社のプレスリリース・資料の文章や図表・ロゴは転載していません。一部の公式ページは直接取得できず信頼メディアで日付・内容を裏取りしています。〔要確認〕とした項目(ADAS新機能の有無・枠外の発表)は今後の公式情報で確定します。数値・日付は確認日(2026-06-24)時点のものです。

出典

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